さほど太っているわけではないのに、下腹部が突き出てぽっこりお腹だけが目立つことはありませんか。
ぽっこりお腹の原因の多くは、背骨や骨盤の歪みにあります。また、姿勢が悪くて反り腰になっていることも多く見られます。
そのままにしておくと、血行不良・体の冷え・自律神経やホルモンバランスの乱れなど、さまざまな不調の原因にもなりかねません。
さらに、ぽっこりお腹のもう1つの原因は内臓下垂。内臓は本来骨盤内にある臓器です。
しかし、骨盤の位置がずれたり歪んだりすると、内臓が骨盤内に収まらず、下腹部に突き出てしまいます。ぽっこりお腹の解消はセルフケアでは難しい場合も多いです。
そのような場合は、整体の施術が効果的です。本記事では、ぽっこりお腹を整体で解消する際に知っておきたいポイントをわかりやすく紹介します。
内臓下垂とは内臓が下がった状態
内臓下垂とは、本来骨盤の中に収まっているはずの腸などの内臓が下がってしまった状態を指します。
特に、腸は内臓の中で最も下に位置するため、内臓下垂が起きると圧迫されやすい部位です。結果的に、便秘などの不調が発生しやすくなります。
また、炎症や腫れ、内臓のむくみが起こることも。骨盤からはみ出した内臓がぽっこりお腹として突き出す原因になります。
便秘や胃もたれの原因に
内臓下垂が起きると、臓器が圧迫され、さまざまな症状が現れます。
主な症状の1つは便秘です。腸の動きが悪くなるだけでなく、お腹にガスが溜まりやすくなり、排泄する力も弱まります。
さらに、食べ物で胃が膨らんだときに下腹部まで膨らむ場合も、内臓下垂が原因です。
通常、胃に入った食べ物は十二指腸を経て腸に運ばれます。しかし、十二指腸や腸が圧迫されると、食べ物をうまく送れなくなり、その結果、げっぷが出やすくなったり食後に胃もたれや膨満感を感じたりすることが多くなります。
また、食後の不快感から食欲不振を覚える人も少なくありません。
内臓が下がる原因は筋肉の弱まり
では、胃や腸の機能に問題がないのに、なぜ内臓下垂が起きるのでしょうか。
内臓は多くの筋肉に支えられて正常に機能しています。しかし、骨盤や背骨の歪み、姿勢の悪さなどから反り腰になると、内臓を支える筋肉が弱まります。
さらに、運動不足や長時間の偏った姿勢も内臓下垂の原因です。筋肉が弱くなると、内臓を支えきれず、重力に引っ張られて内臓が下がってしまいます。
また、内臓下垂が進行すると姿勢も悪くなるという悪循環に陥ることが多いのも、やっかいな点です。
ぽっこりお腹に対する整体の施術内容
整体では、単に内臓を本来の位置に戻すだけではなく、内臓下垂やぽっこりお腹の原因となる骨盤や背骨の歪み、姿勢の悪さを改善します。
ぽっこりお腹や姿勢の悪さから生じる筋肉の負担を軽減し、体の各部位に生じた凝りをほぐして血行を改善します。これは、再発防止にも効果的です。
偏った負担が体にかかると、ぽっこりお腹だけでなく、自律神経やホルモンバランスの乱れも引き起こします。整体では、これらの体の機能を司るバランスも整えることが可能です。
自律神経の乱れを改善
内臓に疾患がないのに便秘や下痢が続いたり、常にどこか不調を感じる人は多いです。このような場合、自律神経のバランスが乱れていることがよくあります。
自律神経は、睡眠・排泄・血行など、自分で調整できない体の機能を管理している神経です。交感神経と副交感神経がバランスを取ることでこれらの機能を維持しています。
しかし、さまざまな原因でこのバランスが崩れると不調が現れます。
自律神経のバランスが崩れる原因の一つがストレスと言われていますが、実は体の歪みも大きな原因です。整体では、体の歪みを整え、自律神経のバランスを正常に戻すことで、さまざまな不調の改善を目指します。
体の痛みを改善
背骨や骨盤が歪むと、ぽっこりお腹だけでなく、偏った部位や筋肉に負担がかかり、体に痛みを感じることが多くなります。また、血行が悪くなり、凝りが生じたり、体が冷えて生理痛が重くなったりします。
内臓下垂が起きると、骨盤で内臓を支えられなくなり、腰にも負担がかかる恐れがあります。
その結果、慢性的な腰痛が発生。腰痛をかばうために他の部位や筋肉にも偏った負担がかかるという、悪循環が生じます。
整体は、背骨や骨盤の歪みを整え、体全体のバランスを元に戻すことも役割の一つです。血行が改善され、冷えが解消されることで、生理痛が軽減し、代謝が上がることもあります。
また、体の偏った負担を改善することで、悪循環を根本から解消することも可能です。
セルフケアについて
ぽっこりお腹は、セルフケアだけで改善するのは難しいため、整体の施術を受けることが効果的です。しかし、セルフケアを行わないでいいというわけではありません。
日常的に姿勢を改善し、体に偏った負担がかからないように注意しましょう。
お風呂上がりや寝る前、長時間同じ姿勢を続けた後には、ストレッチを取り入れると効果的です。
ただし、無理に筋肉を伸ばしたり、背骨や骨盤を矯正しようとすると、筋肉や骨格を傷める可能性があります。セルフケアは無理のない範囲で行い、自分の体の状態に合わせた方法を取り入れることが大切です。
どのようなセルフケアが効果的かは、整体の施術を受けた際に、施術者にアドバイスをもらいましょう。
まとめ
太っていないのにぽっこりお腹に悩む人は少なくありません。その原因には、姿勢の悪さ・骨盤の歪み・内臓下垂などが考えられます。
骨盤の歪みや内臓下垂はセルフケアだけで改善するのは難しいので、整体の施術が効果的です。整体では、個々の体の状態に合わせた施術を受けられます。
悪循環に陥っている体を根本から整えることで、ぽっこりお腹やさまざまな不調の改善が期待できます。ぽっこりお腹の解消方法に悩んでいる人は、一度、整体の施術を受けてみてはいかがでしょうか。